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きらびやかなファッション

●古墳時代の衣装

埴輪からは、古墳時代の人々の生活や風俗などの様子を想像することができます。そこで、埴輪をもとに当時の衣装を出来るだけ忠実に復元してみました。その結果、大変色彩豊かで、華やかであることが分かりました。古代人は私たちのように物質的には豊かではなかったかもしれませんが、精神的にはおおらかなで、豊かな美意識をもっていたことが埴輪の表情などから感じられます。また、目のまわりや頬に赤い化粧をしている埴輪も見つかっています。赤い色は、太陽の色、血の色で、再生を願い、魔よけのための神聖な色として考えられていました。古墳の埋葬施設にもよく使われていますが、今のお化粧とは目的が違うようです。


朝日ノ岡古墳 武人と女子

●男子の復元衣装

衣・ 袴(きぬ・はかま)と呼ばれる上下別々の服を着ていました。衣は襟のまるい、長い上衣で、左前に合わせ、襟紐といわれるひもで胸と脇の所で結びました。袴とは太いダブダブのズボンのようなもので、動きやすい様に膝の下を脚結(あゆい)というひもでしばりました。髪は頭の真ん中で左右に分け、おさげ髪のように束ねて、耳の脇で結んでいます。これを美豆良(みずら)といいます。


男子の復元衣装(はにわ祭より)


●女子の復元衣装

上衣はほぼ男子と同じような衣(きぬ)だったと考えられています。下衣は裳(も)と呼ばれるスカートの様なものをはいていました。髪は頭上にまとめて結び、まげとしています。今の「島田のまげ」の形に似ています。男女とも首飾りをつけ、耳たぶに耳環をつけていますが、これらは儀式用の正式の衣装であり、普段はもっと簡略なものだったと思われます。


女子の復元衣装(はにわ祭より)

古代人はかなりおしゃれじゃったんじゃな。だが埴輪から復元したこれらの衣装は特別な時に着ていた服じゃ。では祭りや儀式の時はどんなものなのかみてみよう。

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