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埴輪列の意味

●埴輪列の意味

古墳の上やまわりにたて並べられいる埴輪が、列をなして並んでいる状況を埴輪列と呼びます。人物や動物埴輪などの形象埴輪の配置から、その場面が表す意味を解釈する研究が行われています。芝山町では殿塚・姫塚古墳をはじめとするいくつかの古墳で埴輪列が認められました。埴輪列には、「1.当時の生活を再現したもの」「2.政権交代式の儀式の様子」「3.お葬式の列」「4.芸能お祭りの様子」などさまざまな説があります。右の写真(上)では馬子→馬→男子→男子→男子と並んでいます。果たしてこの並び方は何を意味しているのでしょうか。



姫塚古墳 埴輪列(再現)

●殿塚古墳・姫塚古墳

殿塚古墳 ……【所在】横芝町中台字外記 【長さ】88m 【高さ】10m 【墳形】前方後円墳 【主体部】横穴式石室 【副葬品】頭椎大刀1,直刀5、刀子1、銅腕3、金銅鈴8、金銅耳環3、ガラス玉、勾玉。
殿塚古墳は芝山古墳群の中では最大の古墳で、まわりに二重の溝(周溝)をめぐらしています。主体部は後円部南側にあり、内部は朱が塗られていました。形象埴輪は北側に集中していて、人物、動物、器財とその種類もきわめて豊富です。

姫塚古墳 ……【所在】横芝町中台字外記 【長さ】58m 【高さ】6m 【墳形】前方後円墳 【主体部】横穴式石室 【副葬品】方頭大刀、直刀10、刀子1、馬具、金銅製飾金具、金銅耳環6、ガラス玉。
姫塚古墳は前方部を西に向け、殿塚と平行して築かれています。形象埴輪は殿塚と同じように北側に集中し、古墳の中段にあたかも葬列を示すかのように一列に並んでいました。今まで不明であった形象埴輪の配列を知る最初の発見であり、多くの話題を提供しました。


出土状況


殿塚古墳 女子


殿塚古墳 男子

埴輪は外を向いて立てられておるぞ。亡くなった人のためというより、古墳の前での儀式に参加したり、見ている人のために並べられていることがわかるじゃろ。

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歴史年表ことば辞典

第1展示室

古墳ってなぁに
埴輪ってなぁに
埴輪の種類
朝日ノ岡古墳
山田・宝馬35号墳
埴輪列の意味(殿塚・姫塚)
古墳時代の流通


第2展示室


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